健二がゆく〜志士迷走記録〜

Kenji, was er nach der Rückkehr in die Heimat als Fußballtrainer macht, wo die Sonne aufgeht

生まれて初めての出来事

f:id:Kopfballmonster:20170908211828j:plainもう一昨日のことになるが、サッカークリニックの撮影を猿ヶ島スポーツセンターの体育館で行った。雑誌の取材やインタビューの経験はあったものの、実写映像の撮影は生まれて初めてだったため、準備から実施まで非常に緊張した。

結果的には良い指導者の方達に恵まれ、思いの外撮影は順調に進み、記事は素晴らしいものになると思われる(まだ、これから編集のため、詳細な判断はつき辛い)。編集者の高野さん、よろしくお願いします。

 

サッカークリニック12月号(11月6日発売)と1月号では「守備」が特集され、私の記事

 

「ゴールを守るのではなく、ボールを奪う」

人数をかけて(数的有利な状況で)、ボールへアタックをかける

 

が掲載されます。各号でのテーマは、

 

12月号:個人戦

数的同数 サイドでの1対1 FWから離れている

1月号:グループ戦術

数的有利 サイドでの1対2

 

とそれぞれ予定されている。

 

今回の撮影には、下記の指導者の方達(敬称略)に選手役をお願いし、協力してもらった。

皆さん、集中した撮影の現場、お疲れ様でした。ありがとうございました。

上記写真 前列左から:

久保田大介・代表(スエルテSC)、綾部淳コーチ(港北フットボールクラブ)、坂本、久道翔太・代表(ソーニョ掛川FC)、宮入駿コーチ(Ling FC依知)

後列左から:

江原健仁コーチ(FCしらゆりシーガルス)、大木洸・監督(Ling FC依知)、神宮寺拓コーチ(鳶尾ジュニアサッカークラブ)

写真撮影:

一場哲宏・監督(FCしらゆりシーガルス)

さて、撮影が終わりほっと胸を撫で下ろしていたら、嬉しいフィードバックが飛び込んできた。メール、フェイスブックメッセンジャー、いわゆる参加者からの「生の声」だった。

 

メールより(FCしらゆりシーガルス監督の一場さん)

本日は厚木の体育館にて守備の特集にお邪魔させていただき、ありがとうございました。
あんなに、分かりやすく丁寧に、しかも様々な表現で心をつかむ指導ははじめてです。勉強になりましたし、感激いたしました。
是非、今後とも交流をさせて頂き、色々と教えてもらいたいです。

 

フェイスブック書き込みより(港北フットボールクラブコーチの綾部さん)

坂本さん
貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。
選手になった気で楽しませて頂きました!短時間で自分の中でも上手くなったような気がしています。なかなか身体能力がある方ではなかったので褒められたのは嬉しかったですよ!
今後ともよろしくお願いします

 

Instagram投稿記事より(ソーニョ掛川FC代表の久道さん)

守備の1vs1対応と2vs1対応のトレーニングをかつてドイツの育成現場で活躍された坂本さんを講師にドイツ式でみっちりと。
そして、ボールはやっぱりダービースター!! そもそもずっと当たり前とされてたり、小さい頃から身体に染み込ませて来たものが根本的に全く違うやんて話だし、そりゃ世界はまだまだ遠いですよって話。

育成現場から基準とスタンダードを変えていかなきゃと改めて感じさせてもらう素晴らしい時間でした。

 

フェイスブック投稿記事より(スエルテSC代表の久保田さん)

昨日はサッカークリニック12月号の撮影協力で厚木まで。ドイツで14年指導された坂本健二さんの守備オーガナイズ。とってもタメになりました。
そして今日は朝から全身が絶賛筋肉痛…ヽ( ̄д ̄;)ノ

今日のU-12の練習で「一人目の立ち位置」「4本の足で奪う」やり方をさっそく取り組んだら、選手達が「このやり方だと楽しい」「これいいわ」と、ノリノリでボールを奪いにいけるシーンが何度も。攻撃側の選手も「これやられると、行きどころがない」と。

これから選手達に合わせ自分なりにアレンジしながら、もっともっと守備を探究していこうと思います。

守備の考え方やそのオーガナイズに感銘を受けたのはもちろんだけど、坂本さんの人柄と、問題点を見事に的確にキャッチできる眼と、それをソフトに伝える話術のおかげで、フリーズされて問題点を指摘されても、少しもブルーな気持ちにならなかったのが、何だかとても印象に残りました。

それはきっと、もっと上手くなりたい、だからこの人にもっと教わりたい…っていう気持ちにさせられたからなんだと思う。
自分が教えてる選手にも、そう思われるようにならないとなぁ。

坂本さん、ありがとうございました

 

メッセンジャーより(スエルテSC代表の久保田さん)

 今日子供達との練習でさっそく取り組みましたが、先ほどフェイスブックに書いたように、かなり手応えがありました。練習中に「この位置から行けば、相手を一本足にできるよね」という名言が、ある子供から出てきました。周りの子達もそして自分も「あぁ、確かにそうだね」と…
こうして考え方を共有できれば、ますます上手くなるのだなと実感したところです。

おかげで「相手を攻撃してボールを奪う」という概念を子供達と一緒に持つことができました。これなら守備も楽しくなりますね。

 

一場さん、綾部さん、久道さん、久保田さん、素晴らしい言葉をありがとうございました。そして何よりも、久保田さんは早速ご自分のチームでの練習に取り入れられ、その効果を選手たちと一緒に確認されたとのこと、とても嬉しく読ませてもらいました。モダンな守備であるゾーンディフェンスを日本で広めていきましょう!


兎にも角にも、これほど褒められたことは57年間生きてきて生まれて初めてだったので、衝撃的なフィードバックとなり、強く心を揺さぶられ涙が溢れた。

ドイツサッカー協会の発行したゾーンディフェンスのビデオ(現在はDVD)を翻訳したことから始まり、ドイツで当時指導していたU17、そして後に指導したU19やU13で一生懸命に教えたことが今、身を結んでいるのだと思う。どのチームでもシーズンの初めはいつも講義から入り、導入するゾーンディフェンスについて説明したことは、今やいい思い出とも言える。何しろ、全てドイツ語でやっていたのだから。

今回の出会いから、いや心の揺さぶりから(?)指導者講習会を自分で企画し実施していきたいと考えるようになった。具体的になったら、またこのブログ、さらにフェイスブックなどでお知らせします。ご興味がありご都合のつく方は是非ご参加ください。

まずは皆さん11月6日書店へ駆け込み、サッカークリニック12月号を数冊鷲掴みにしてレジまで跳んでいってください。1指導者に1冊!よろしくお願いします。